2015-12-29 (火) | 編集 |
室内楽をやっていて 何人ものピアニストとご一緒させていただきました。
アマチュア、音大卒、プロ、さまざまです。
ジャンルもチェロソロ、ピアノ室内楽といろいろ。
で、全般に いつも不満に感じることをまとめてみるので参考にして欲しいです。
★右手中心。 左手で歌わない。
初合わせの一発目で、この不満を感じなかったピアニストは本当に少ない印象。
全般に意識の重心がいつも旋律と右手にあるイメージ。
私は「バス弾き」なので、特に不満を強く感じるのかもしれません。
なぜか皆さん、「左手をもっと出して下さい」って注文をつけると、必ずと言って難色を示し、
左手が強いのは綺麗じゃなくて嫌だ,的に抵抗を示される。
それでもと試しにやってみてもらうと、 ただ色気なく 大きく弾くだけなのは何故??(・・)
こちらとしては、むしろ左手だけで音楽を作って欲しいんだけど。
右手は飾りでいいから、ぐらいの勢いです。
もちろんここでいってる左手は あくまで和声上の「バス」の根幹をなす部分だけであって
左手用の譜面のすべての音をやれ、とは言ってません。
あくまでも、「バス進行をしっかり効かせてください」 っていう意味です。
たとえばメンデルスゾーンみたいに音符の数がとても多い曲で
ピアニストが細かい音符にとらわれちゃうとまるで弦は弾きづらい。
実は 弦楽奏者がいちばん聴きたいのは バスのフレージング(とリズム)だったりします。
ここで手前味噌ですが 実は私は バスだけはピアノ師匠にすごく褒められます(苦笑)
「貴女はホントに左手で作るのが上手。すべてのピアニストに見習って欲しい」とまで 言われちゃいました\(^o^)/
(他は弾けてないですよ ええ。
所詮副科ピアノレベルなので本業とは雲泥の差です。)
左手の置き方とペダリングが理想的!なんだそうです(爆)・・・・・ほんとか?
まあ だいぶ割り引くとしても、 姿勢だけは評価して下さってる、、、のかな?
それは私がチェロ弾きだからでしょう。
左手のバスの旋律に神経が自然と行くのです。
イメージしている音色があるのです。
深く深く指を置く。 Celloの低音のようなイメージを持つ。
ピアニストの方は、左手の譜面の中に潜むチェロの音をイメージして弾いてみて欲しいかな。
あと、名手の名演を バランスの良い再生装置で スコア見ながら聴いてみて欲しい。
(安っちい再生装置ですと、中低音がバランスよく再生されてないので逆効果)
バスの響きが豊かに流れた中に 高音がうまく馴染んで溶け込んで全体の響きを形作ってると 魅力的だってことです。
右手を聴かずに内声とバスだけを味わってみて欲しい。
どのぐらいの音量バランスで 低音を響かせているか、とか。
バスだけ追っかけてみるとよいかも?
たとえば メンデルスゾーンのトリオ1番の2楽章は有名ですが
その中で バスだけに注目し、どのように歌っているか 耳に残るか 追っかけてみる。
シューマンのピアノトリオ1番の4楽章なんて 細かい音全部抜いて聴いてみて、
ベースラインがどのように骨太にがっちり流れているか味わって欲しい。
クラシックばかりでなく、ロックやジャズを聴き慣れてると、
かっこいいベースギターのラインがどれだけ音楽を締めてるかも分かるんじゃないでしょうかね?
シューマンの上記の曲なんて、まさにその点、プログレッシブ・ロックみたいなノリです。
卓越したベーシストがぶんぶんドライブしてっているような感じ。
あのノリを左手で出せるピアニストがいたら、ぜひ一緒に弾いて(セッション?)いただきたいですね(^^)
「みなさん、ベースラインが聞こえないんですよね」って ピアノ師匠に愚痴ったら
「それはピアニスト選びが間違ってるんでしょう」ってあっさり言われちゃったけど
そう言われても困っちゃいますよね(><)
なので ピアノ科の方たちは これから先、ぜひ室内楽経験豊富なプロピアニスト(弦の先生も有用) の室内楽レッスンをがんがん受けて勉強していくと、きっとピアノ曲をやるにも構成力などで役に立つと思うのです。
弦楽奏者としては、フレージングのいい、ベースラインで音楽をつくれる良いピアニストが増えて欲しい!と切に願います。
とりあえずは、左手を チェロみたいに単音でラインつくって弾いてみたらどうですかね?
・・・・・・ご自分では大きすぎるかしらと感じるぐらいのバランスで、もっと低音の響きの分量を増やしてみてください!
で それを録音して聴いてみて、 名手たちのバスの響きと比べてみてください♪
決して出し過ぎってことはないのです。
バス弾きからのお願いです(^^;

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アマチュア、音大卒、プロ、さまざまです。
ジャンルもチェロソロ、ピアノ室内楽といろいろ。
で、全般に いつも不満に感じることをまとめてみるので参考にして欲しいです。
★右手中心。 左手で歌わない。
初合わせの一発目で、この不満を感じなかったピアニストは本当に少ない印象。
全般に意識の重心がいつも旋律と右手にあるイメージ。
私は「バス弾き」なので、特に不満を強く感じるのかもしれません。
なぜか皆さん、「左手をもっと出して下さい」って注文をつけると、必ずと言って難色を示し、
左手が強いのは綺麗じゃなくて嫌だ,的に抵抗を示される。
それでもと試しにやってみてもらうと、 ただ色気なく 大きく弾くだけなのは何故??(・・)
こちらとしては、むしろ左手だけで音楽を作って欲しいんだけど。
右手は飾りでいいから、ぐらいの勢いです。
もちろんここでいってる左手は あくまで和声上の「バス」の根幹をなす部分だけであって
左手用の譜面のすべての音をやれ、とは言ってません。
あくまでも、「バス進行をしっかり効かせてください」 っていう意味です。
たとえばメンデルスゾーンみたいに音符の数がとても多い曲で
ピアニストが細かい音符にとらわれちゃうとまるで弦は弾きづらい。
実は 弦楽奏者がいちばん聴きたいのは バスのフレージング(とリズム)だったりします。
ここで手前味噌ですが 実は私は バスだけはピアノ師匠にすごく褒められます(苦笑)
「貴女はホントに左手で作るのが上手。すべてのピアニストに見習って欲しい」とまで 言われちゃいました\(^o^)/
(他は弾けてないですよ ええ。
所詮副科ピアノレベルなので本業とは雲泥の差です。)
左手の置き方とペダリングが理想的!なんだそうです(爆)・・・・・ほんとか?
まあ だいぶ割り引くとしても、 姿勢だけは評価して下さってる、、、のかな?
それは私がチェロ弾きだからでしょう。
左手のバスの旋律に神経が自然と行くのです。
イメージしている音色があるのです。
深く深く指を置く。 Celloの低音のようなイメージを持つ。
ピアニストの方は、左手の譜面の中に潜むチェロの音をイメージして弾いてみて欲しいかな。
あと、名手の名演を バランスの良い再生装置で スコア見ながら聴いてみて欲しい。
(安っちい再生装置ですと、中低音がバランスよく再生されてないので逆効果)
バスの響きが豊かに流れた中に 高音がうまく馴染んで溶け込んで全体の響きを形作ってると 魅力的だってことです。
右手を聴かずに内声とバスだけを味わってみて欲しい。
どのぐらいの音量バランスで 低音を響かせているか、とか。
バスだけ追っかけてみるとよいかも?
たとえば メンデルスゾーンのトリオ1番の2楽章は有名ですが
その中で バスだけに注目し、どのように歌っているか 耳に残るか 追っかけてみる。
シューマンのピアノトリオ1番の4楽章なんて 細かい音全部抜いて聴いてみて、
ベースラインがどのように骨太にがっちり流れているか味わって欲しい。
クラシックばかりでなく、ロックやジャズを聴き慣れてると、
かっこいいベースギターのラインがどれだけ音楽を締めてるかも分かるんじゃないでしょうかね?
シューマンの上記の曲なんて、まさにその点、プログレッシブ・ロックみたいなノリです。
卓越したベーシストがぶんぶんドライブしてっているような感じ。
あのノリを左手で出せるピアニストがいたら、ぜひ一緒に弾いて(セッション?)いただきたいですね(^^)
「みなさん、ベースラインが聞こえないんですよね」って ピアノ師匠に愚痴ったら
「それはピアニスト選びが間違ってるんでしょう」ってあっさり言われちゃったけど
そう言われても困っちゃいますよね(><)
なので ピアノ科の方たちは これから先、ぜひ室内楽経験豊富なプロピアニスト(弦の先生も有用) の室内楽レッスンをがんがん受けて勉強していくと、きっとピアノ曲をやるにも構成力などで役に立つと思うのです。
弦楽奏者としては、フレージングのいい、ベースラインで音楽をつくれる良いピアニストが増えて欲しい!と切に願います。
とりあえずは、左手を チェロみたいに単音でラインつくって弾いてみたらどうですかね?
・・・・・・ご自分では大きすぎるかしらと感じるぐらいのバランスで、もっと低音の響きの分量を増やしてみてください!
で それを録音して聴いてみて、 名手たちのバスの響きと比べてみてください♪
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