2014-07-28 (月) | 編集 |
母が息を引き取って一週間。
あっという間に過ぎた。
そんなに大泣きはしないと淡々と思っていたのに
今日は母の死んでいった様や 棺の中の小さく硬くなったアレや
火葬場の扉の中に滑り込んだ棺と、閉まった扉…
ああ、あれは この世とあの世の間の門なのではなかろうか、などと思いを巡らせていた。
ここ10年ぐらいの間に 思い出したように写真付きの葉書を書いてよこしたのを、
当時 漠然と 「これ、死んだら形見になるんだよなあ」と思いながら捨てずに置いたことも。
そのように冷静に見てきたのだが
今日は、初めて大泣きしてしまったのだ。
その事に自分が意外だった。
長編映画が終わったように 彼女の一生は幕を下ろした。
小さく硬くなって焼かれて骨になった。
あの映画は多分、相当にドラマチックだった。
周囲はいつも大迷惑だったけれど、客観的に見て晩年は充分幸福だったように思う。
でも緊急で搬送されてから1ケ月は慌ただしかった。
癌の骨転移による大腿骨骨折で、ベッドの上から体を起こすことも
自分で向きを変えることすら出来なかったから、
何かを書き残す余裕もなかっただろう。
本人は骨折の治療をして、じきに家に戻るつもりだったろう。
去年だったか、転んで顎の骨を折った時のようなつもりだったろう。
あの時はまだ骨転移はなかったから。骨は丈夫な人だったから。
色々死に支度もしたかったろうが、そのヒマもなかった。
「物事には始まりと終わりが必ずある」
私も終わりを意識しながら生きているけれど
いざ明日、病院に運ばれて、そのまま帰らぬ人になる運命となったら
何一つ必要なことを伝え残せないままだろう。
エンディングノート、本当に少しずつ書かなきゃいけないと思った。

※本番2日前に危篤に陥った為、迷いましたが、12日のサルビアホールは責任果たしてきました。
練習もせずにいて責任を果たしたと言うのはおこがましいですが。

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あっという間に過ぎた。
そんなに大泣きはしないと淡々と思っていたのに
今日は母の死んでいった様や 棺の中の小さく硬くなったアレや
火葬場の扉の中に滑り込んだ棺と、閉まった扉…
ああ、あれは この世とあの世の間の門なのではなかろうか、などと思いを巡らせていた。
ここ10年ぐらいの間に 思い出したように写真付きの葉書を書いてよこしたのを、
当時 漠然と 「これ、死んだら形見になるんだよなあ」と思いながら捨てずに置いたことも。
そのように冷静に見てきたのだが
今日は、初めて大泣きしてしまったのだ。
その事に自分が意外だった。
長編映画が終わったように 彼女の一生は幕を下ろした。
小さく硬くなって焼かれて骨になった。
あの映画は多分、相当にドラマチックだった。
周囲はいつも大迷惑だったけれど、客観的に見て晩年は充分幸福だったように思う。
でも緊急で搬送されてから1ケ月は慌ただしかった。
癌の骨転移による大腿骨骨折で、ベッドの上から体を起こすことも
自分で向きを変えることすら出来なかったから、
何かを書き残す余裕もなかっただろう。
本人は骨折の治療をして、じきに家に戻るつもりだったろう。
去年だったか、転んで顎の骨を折った時のようなつもりだったろう。
あの時はまだ骨転移はなかったから。骨は丈夫な人だったから。
色々死に支度もしたかったろうが、そのヒマもなかった。
「物事には始まりと終わりが必ずある」
私も終わりを意識しながら生きているけれど
いざ明日、病院に運ばれて、そのまま帰らぬ人になる運命となったら
何一つ必要なことを伝え残せないままだろう。
エンディングノート、本当に少しずつ書かなきゃいけないと思った。

※本番2日前に危篤に陥った為、迷いましたが、12日のサルビアホールは責任果たしてきました。
練習もせずにいて責任を果たしたと言うのはおこがましいですが。
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