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チェロとピアノと室内楽漬けの中、レッスンメモや練習メモ、合間に日々の徒然を綴ります。
Brahms Intermezzo
2014-04-15 (火) | 編集 |
目下のストレス解消は ピアノの練習。


BrahmsのIntermezzo Op.117の3曲だ。


チェロはとことんストイックモードなのでピアノで鬱憤を晴らす。
なんといっても独りで和声を完成できるのは気持ちがいい。

プロの方のような訓練がされていない手で、理想通りの音など出ませんが、
自分の中のイメージを繰り返し追求して深みにはまっていくことは尽きぬ楽しみだ。

毎日の練習で、譜面から新しい発見があったりもする。
(それは最初の譜読みで見落としている細部なのだが)

あるときは内声部のみを単独で弾いてみて、どう表現すべきか考える。
また次には、バスだけで弾いてみる。
あるいは、旋律の骨格とバスだけで音楽をどう作るかやってみる。

3曲めの 第2主題のところを今、色々作ってみているところだ。
バス(VC)と旋律(1Vn)は最初の譜読みからわかりやすかったが、
内声(2Vn+Va)だけを抜き出して作リ直してみている。
内声がつくる遊び(不安定な感じ)のような部分をどうやったら美しく響くかしら、と。


ひとつの曲がどこまでもその深みをさらけ出していく過程は悪魔的に魅力的だ。
最後にその個別のイメージが融合されたら、かたちが見えてくる。
私の持つイメージ、私が美しいと感じた曲の骨格、それをどうやって岩から削りだしてゆくのか。
イメージしているものが客観的に聴いてどう聴こえるかも想像し、
録音して聴いてみることもする。


一番客観的に診てもらう場はもちろんレッスンだ。


だからレッスンは、自分が自分の持てる力のすべてを注いで、自分の目の前の楽譜から
自分なりの「物語」「世界観」を描き出して、表現して、
それを先生の前に展示して、より自分の理想に近い形に補正する助言をもらう場だ。



それにしてもOp117の3曲めは魅力的だ。
哲学的で瞑想的で、深い森の中にいるような第1主題。
自分のイメージをどこまで実装できるかに今は夢中だ。
手が小さいのが本当に悲しくなる冒頭主題。
オクターブで奏でていく主題は本当ならペダル無しでレガートに弾きたいところなのに、物理的にそれは無理(T_T)
ペダル使って音が濁るのは避けたいから、今、あれこれ工夫中だが限界があるなぁ。
でも少しでもイメージに近くなるよう、まだまだ練習の余地はある。


目の前の楽曲でつくりたい音楽のイメージがあってこそ、自然と出したい音、響きへの欲が生まれ、
そのために、思いもかけぬ集中力も生まれ、発明(練習方法の)も生まれる。


作曲家の内的世界と、そこでインスパイアされた演奏者の内的世界が融合した何かが「演奏」だ。

(大きなことを言っているが、私にそれを立派に実装できるほどの演奏技術はありません、念のため。)



ハノンだけさらっていても、身につかないものがそこには多分ある。



・・・・・・・・・ピアノのレッスンの時の録音を聴き直して復習しているところである。



こんな感じで楽しいです。(抜粋WAV)

ブラームスのレッスン♪





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