2012-02-26 (日) | 編集 |
金曜に恒例の「仙川詣で」をした。
もっと早くに遊びに行こうと思っていたのだけど、私がインフル疑惑(高熱で3日寝込んだ)のため、
ご高齢の先生に影響があっては一大事と完治を待っていたのでありました。
先月は私が1日間違えて訪問してしまって、
「一緒にランチ」ができなかったから
今度はちゃんと予定の日に伺いましたよ。
先生も「家中のカレンダーに予定を書き込みました」とおっしゃってたけど
私もアラートまで設定して間違えないようにしました(^^;
バナナと胡桃のケーキ、お手製のプチフランス(丸パン)、
豚肉のトマト煮を持参で訪問。もちろん楽器や楽譜も持って。
大昔のミュンシュ+日フィルのブラ1名演のDVDを見ながらおしゃべりして
ご飯を食べて
またお喋りして
3時ぐらいからボチボチ弾きはじめ。
最初は、今度やるヘンデルのトリオ・ソナタを教えていただきました。
室内楽の大ベテランだから、毎度、勉強になります。
この何年か 毎月のようにこうやって訪問しているから
これまでに、どれだけ教わったんでしょう?
楽譜通りでない「バロックの常識」なども教えていただく。
例えば、付点がついていないのに付点付きに解釈すべき箇所など。
あとは先生が適当に引っ張り出してくる譜面を初見で合わせる。
ポイントを教わりながら。
楽しい。
それから、今回の約束だったブラームス(チェロソナタ)の伴奏にとりかかる。
1回めで先生のブラームスの弾き方(というか曲の解釈)を掴み、
2回目で完璧?に合わせる感じ。
大体は、その奏者が平均より沢山「溜める」ポイントだけ掴めばOKです。
私は自分が弦楽奏者なので、弦の人の考える事はわかるしね。
何より、何十年も前から知り尽くした曲だということもありますが。
その後は先生のリクエストで色々弾かされる。これもまあいつものこと。
「これ、まだピアノと合わせたことがないんだよ、弾いてくれる?」と出してきたボッケリーニのソナタ。
初見です・・・ 不勉強で全く知らない曲。
でも 「ボッケリーニだなぁ」って曲でした。
次は「愛の挨拶」
こういのも、結構好きに弾いていただいて、それに合わせる。
てか合わせられないと伴奏者が務まらないわけで。
チェロが歌うのに全身でからみ合って その音楽を増強するような感じが心地よい。
一箇所、ダイナミクスの解釈について2通り示されて、どっちを採用すべきか尋ねられる。
自分の感覚でしっくり来る方のイメージでピアノパートを弾いてみる。
それで決定。
「うん。そっちがいいな。それ、もらおう。」
・・・・・・・・・ん?
ああそうか。先生、3月下旬に音友ホールで小品のコンサートに駆り出されるとおっしゃってたっけ。
どうやらそこで弾く選曲のひとつらしい。
曲作りをしている最中なのだろう。
で、次々 小品リクエストが繰り出されるので どんどん弾く。
BACHのARIOSO. 先生の十八番だ。
「これ、ピアニストにどう伝えればいいのか困ってるんだよねえ。
どう言ったらわかってもらえるのか」
とおっしゃりながら楽譜を出す。
とりあえず一緒に弾く。
…満足?していただけたようで嬉しい。
「うん。とってもいいよ。すごく弾きやすい。
こういう風に弾いてくれるといいんだよなあ」
わーい。
次。先生、調子に乗ってくる。
「じゃあさ、これ、僕 好きなように弾いてもいい?」
といって出してきたのはチャイコの「感傷的なワルツ」
・・・あ~。 これね。 これはたしかに思いっきり揺れまくりで弾きたい曲だよね。
よし、受けて立とうじゃないの!
・・・・・・・・・・弾く。
2回弾けば完璧だな。1回目でリサーチして。
揺れ方ばっちりヒットして、気持よく弾けました。
いい曲だよなぁ。
チェロと弾くピアノは本当に心地よい。
自分がチェロに乗り移ったように感情移入して、
共振するような感じだ。
ピアノ弾いてるけど 心はチェロ弾いてるのかな。
次、「こんな楽譜みつけちゃったんだよね」
と出てきたのがチャイコのchanson triste(悲しい歌)
とりあえず初見で自分なりに解釈して合わせてみる。
先生も初めて弾くらしく、テンポや曲想にまだ迷っているという。
でも私から見たら「こんな感じに違いない!」というイメージが湧く曲。
なので、ピアノパートだけで曲をつくって 黙って弾いてみせる。
音楽家相手で何が楽かって、言語でごちゃごちゃ説明を要求されないことだ。
黙って音楽で提示してみせればそれで事足りるから…。
先生、私の解釈を気に入ってくださったようで、
「よし!それ もらった。それで行こう!」がまた出た…
なんだか笑ってしまう。
もちろん楽しくて。
それから、「夢のあとに」
先生はこの曲がお好き。
もうすっかり私も伴奏は十八番になりました。
チェロに存分に表現していただく喜び。
伴奏の醍醐味ですね
こんな調子であっという間に暗くなって6時になってしまったから、
あわてて店じまいをした。
いつもは最後にお茶を飲んでお開きだけど遅くなったからそのままおいとますることに。
なんだか一杯弾いたけど、本当に楽しくて充実した1日で
最近抱え込んでいたストレスが一時的にせよ胡散霧消したのは良かったな。
次はいつご一緒できるかしらん。

にほんブログ村
もっと早くに遊びに行こうと思っていたのだけど、私がインフル疑惑(高熱で3日寝込んだ)のため、
ご高齢の先生に影響があっては一大事と完治を待っていたのでありました。
先月は私が1日間違えて訪問してしまって、
「一緒にランチ」ができなかったから
今度はちゃんと予定の日に伺いましたよ。
先生も「家中のカレンダーに予定を書き込みました」とおっしゃってたけど
私もアラートまで設定して間違えないようにしました(^^;
バナナと胡桃のケーキ、お手製のプチフランス(丸パン)、
豚肉のトマト煮を持参で訪問。もちろん楽器や楽譜も持って。
大昔のミュンシュ+日フィルのブラ1名演のDVDを見ながらおしゃべりして
ご飯を食べて
またお喋りして
3時ぐらいからボチボチ弾きはじめ。
最初は、今度やるヘンデルのトリオ・ソナタを教えていただきました。
室内楽の大ベテランだから、毎度、勉強になります。
この何年か 毎月のようにこうやって訪問しているから
これまでに、どれだけ教わったんでしょう?
楽譜通りでない「バロックの常識」なども教えていただく。
例えば、付点がついていないのに付点付きに解釈すべき箇所など。
あとは先生が適当に引っ張り出してくる譜面を初見で合わせる。
ポイントを教わりながら。
楽しい。
それから、今回の約束だったブラームス(チェロソナタ)の伴奏にとりかかる。
1回めで先生のブラームスの弾き方(というか曲の解釈)を掴み、
2回目で完璧?に合わせる感じ。
大体は、その奏者が平均より沢山「溜める」ポイントだけ掴めばOKです。
私は自分が弦楽奏者なので、弦の人の考える事はわかるしね。
何より、何十年も前から知り尽くした曲だということもありますが。
その後は先生のリクエストで色々弾かされる。これもまあいつものこと。
「これ、まだピアノと合わせたことがないんだよ、弾いてくれる?」と出してきたボッケリーニのソナタ。
初見です・・・ 不勉強で全く知らない曲。
でも 「ボッケリーニだなぁ」って曲でした。
次は「愛の挨拶」
こういのも、結構好きに弾いていただいて、それに合わせる。
てか合わせられないと伴奏者が務まらないわけで。
チェロが歌うのに全身でからみ合って その音楽を増強するような感じが心地よい。
一箇所、ダイナミクスの解釈について2通り示されて、どっちを採用すべきか尋ねられる。
自分の感覚でしっくり来る方のイメージでピアノパートを弾いてみる。
それで決定。
「うん。そっちがいいな。それ、もらおう。」
・・・・・・・・・ん?
ああそうか。先生、3月下旬に音友ホールで小品のコンサートに駆り出されるとおっしゃってたっけ。
どうやらそこで弾く選曲のひとつらしい。
曲作りをしている最中なのだろう。
で、次々 小品リクエストが繰り出されるので どんどん弾く。
BACHのARIOSO. 先生の十八番だ。
「これ、ピアニストにどう伝えればいいのか困ってるんだよねえ。
どう言ったらわかってもらえるのか」
とおっしゃりながら楽譜を出す。
とりあえず一緒に弾く。
…満足?していただけたようで嬉しい。
「うん。とってもいいよ。すごく弾きやすい。
こういう風に弾いてくれるといいんだよなあ」
わーい。
次。先生、調子に乗ってくる。
「じゃあさ、これ、僕 好きなように弾いてもいい?」
といって出してきたのはチャイコの「感傷的なワルツ」
・・・あ~。 これね。 これはたしかに思いっきり揺れまくりで弾きたい曲だよね。
よし、受けて立とうじゃないの!
・・・・・・・・・・弾く。
2回弾けば完璧だな。1回目でリサーチして。
揺れ方ばっちりヒットして、気持よく弾けました。
いい曲だよなぁ。
チェロと弾くピアノは本当に心地よい。
自分がチェロに乗り移ったように感情移入して、
共振するような感じだ。
ピアノ弾いてるけど 心はチェロ弾いてるのかな。
次、「こんな楽譜みつけちゃったんだよね」
と出てきたのがチャイコのchanson triste(悲しい歌)
とりあえず初見で自分なりに解釈して合わせてみる。
先生も初めて弾くらしく、テンポや曲想にまだ迷っているという。
でも私から見たら「こんな感じに違いない!」というイメージが湧く曲。
なので、ピアノパートだけで曲をつくって 黙って弾いてみせる。
音楽家相手で何が楽かって、言語でごちゃごちゃ説明を要求されないことだ。
黙って音楽で提示してみせればそれで事足りるから…。
先生、私の解釈を気に入ってくださったようで、
「よし!それ もらった。それで行こう!」がまた出た…
なんだか笑ってしまう。
もちろん楽しくて。
それから、「夢のあとに」
先生はこの曲がお好き。
もうすっかり私も伴奏は十八番になりました。
チェロに存分に表現していただく喜び。
伴奏の醍醐味ですね
こんな調子であっという間に暗くなって6時になってしまったから、
あわてて店じまいをした。
いつもは最後にお茶を飲んでお開きだけど遅くなったからそのままおいとますることに。
なんだか一杯弾いたけど、本当に楽しくて充実した1日で
最近抱え込んでいたストレスが一時的にせよ胡散霧消したのは良かったな。
次はいつご一緒できるかしらん。
スポンサーサイト

にほんブログ村