fc2ブログ
チェロとピアノと室内楽漬けの中、レッスンメモや練習メモ、合間に日々の徒然を綴ります。
最近、楽に弾ける感じになってきました
2011-09-30 (金) | 編集 |
夏の合宿で集中的に指導いただいた成果かもしれませんが(いや間違いなくそうだろう)、前より弾くのが楽になってきました。
 
まだまだ音程も悪いしアレなんですけれど、
自分の身体の中に眠る「太古の記憶」の入り口に辿り着いたような感覚です。
 
子供の頃から叩き込まれたものを、うまく思い出せず、
いつも違和感に苦しんでいたのですが
それが少し「あっ こんな感じだったかも」というのに近づいたといえばいいのかな。
 
私の場合、何もかもが潜在意識レベルに沈んでいて自由に呼び出せなかった。
3年前に I先生の門を叩いたとき、
初めてチェロを習う人間のステップを踏むつもりで叩いたのだけど
私の経歴をなまじ知っていると、先生がそれをやろうとしてくれない(のだと思う)
 
そりゃ、なんとなく構えてなんとなく弾けちゃうからだろうけど、
自分はそれが「なんとなく」に過ぎす、
確証がないことを知っている。 

だから苦労した。
構えがしっくりくるようになったのなんて、ここ数ヶ月だし
右手の感覚だってこの夏を超えてやっと行き当たった感じだもの。
 
ずっと苦しかった。
 

夢の中でうなされて声を出そうとしても出ないじゃない?
ああいう感じで苦しかった。
 
今は入り口に立ったに過ぎないと思う。
左手の動きなんて、もっさりしてるところが随分あるし
絶対もっと弾けてたのが自分でもわかるだけにもどかしい。
 
だけど音は随分楽に、思ったように出せるようになってきた。
 
M先生の夏の特訓のおかげだと思う。
 
でも課題は山積みだ。
どこから攻めていけばいいのやら、頭を抱えてしまう。
 
量は質に転化する、というのはある程度あると思うから
とにかく毎日必要だと思う練習を積み重ねたい。
 
スケールも一念発起して意識を新たに取り組みだして数日だけど、
やっぱり違ってきたもの。
 
SEVCIKのOp3でD先生からやるように言われた、ボディに手を固定して指を柔軟にして元弓ぎりぎりで弾く練習、始めたときは結構きつかったのに、今は普通に出来るようになった。
 
弓の持ち方が変わった。
指を自由に動かせるような持ち方が出来るようになってきた。 
これは効果の高い練習だと思う。 
がっちり指に力を入れてロックしていたら不可能な弾き方だからだ。
 
弓の持ち方を改善し、同時に指の使い方を訓練し、腕の重みを自然に乗せて弾くこと、
これが揃えば右手は随分楽になると思う。
 


 
スケールのことを書いたとき、チューナー無用論みたいなのを書いたけど補足する。
 
探しながらでいいから「最高の音程」を見つけるよう練習すること。
迷ったときは開放弦やフラジオなど、比較する音を使って音程をとること。
絶対にチューナーなんか使わないこと。
 
だけど、前提として「何を美しいと感じるか」というモノサシをシビアにしておかなければ、意味がないのはもちろんだ。 


音楽(絵でもなんでもそうだけど)をやるというのは
「美をつくりだす」ことなんだから、
美の基準が甘かったらそれなりの美しか生み出せない。
 


 



スポンサーサイト




にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村