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チェロとピアノと室内楽漬けの中、レッスンメモや練習メモ、合間に日々の徒然を綴ります。
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音楽の常識 メモ
2018-10-09 (火) | 編集 |
大阪から戻ってから体調を崩し 風邪ひきさんです。
なにしろ気温差が大きくていけませんね・・・

練習したくない病にも陥っていて 体調の悪いのをいいことに あまり練習してません。

でも1月の室内楽演奏会に向けて本腰を入れ始めないといけないし、
えいやっと 先生にお願いして日曜の朝にレッスンを入れていただきました。
この日はクラリネット五重奏曲のチェロパートのツボのレッスン。
なかなか難しいもので、、、 さらに終楽章でのチェロのソロの聴かせどころとかもあるし
14日にはメンバー全員での第1回レッスンを受けるので そのときに弟子のチェロパートがあまりしょぼいと、
まずいですからね・・・

さて 余裕のあるうちに いくつか「まとめ」をメモしておこうと思います。
全般的な 「常識集」として。


1)楽譜に書いてないことは一切やらなくていいのか?

→ No  というか何をもって「楽譜に書いてない」と判断するか。記号で書いてなくてもフレーズを読めば行間に書いてある前提、というものがあるはず。

 例)テンポ

    ff のフレーズから p に切り替わるところで ritと書いてなくても 多少rit気味にスピードダウンするのは自然なこと。
    rit というより 「広げてゆく」 という感覚。

 例)ダイナミクス

    p と書いてあったら か細い音にするのか? No
    同様に f とあったらがなりたてればよいわけではない。

    ダイナミクスを、dbで計測する単純な音量としてとらえない。

    たとえ p とあっても それが旋律主導権を取っている箇所なら しっかり鳴らして良い。
    ただし 「pに聴こえる弾き方と音色で」 

    p というのは pという「音量」のことではない。

    ましてやロマン派の曲で espres.などと書いてあったら尚更だ。


2)和声感

   ・ ドミナント(5度)が出てきたら ドミナントを意識する。 しっかりした骨格がそこにはある。

   ・ 2度の連続は 前に前に進むイメージ

   ・ たとえば同じフレーズの中に6度の跳躍と2度の跳躍があったら 6度のほうをよりそれらしく表現する。差をつける。
     6度と2度は同じ表現であるわけがない。

   ・ イ音は 存在感があってしかるべき音。 しっかりヴィヴラートかけるなり 表現を工夫
    → 和音に含まれぬ音をわざわざそこに置くからには それは目だってよい音。

   ・ 7度 大事

   ・ 7度を 導音と取るか 和音内の音として取るかの判断は センスが問われる
     属7なら 低めにとるのがセオリー 導音なら高めにとるのがセオリー

   ・ 6度 大事。 特にアンサンブルでは意識せよ。
 
   ・ 常に今弾いてる和音の 主音が何かを念頭に置け


3) 間合い

     「大きな跳躍」 には 相応の時間を与えるのがセオリー。

     音と音の間の跳躍
     音量の跳躍 どちらも。

     前者であれば オクターブとぶようなときに 必要な時間をちゃんととること。 
     後者も同様で  ff から pp に落とす時にも しかるべき時間をとること。

     そのほうが聴いているものには 必然となり 自然と感じられる。
      逆に 機械的に同じテンポ・間合いのまま 進むと 違和感がある。

    アンサンブルなら 他パートにそういった跳躍がないかスコアで確認すること。


 4) フレージング

     どこまでを フレーズとしたいかを常に意識して読み取る

     1つの曲は 1つの演劇のシナリオと同じなので、 脚本家・演出家になったつもりで読み解くべき。

     どのフレーズをどんな風に聴かせたいのか。
     フレーズとフレーズの組み合わせの結果 どのようにイメージをつむぎたいのか。

     フレーズの中で 和音の中で 特に 聴かせたい音は?

     その音を大切に響かせるために 前後の音をどう配置してゆく?

     声に出してソルフェージュしてみる。 息の使い方を意識する。
     その息の通りに弾く。


     フレーズの中の 音楽的頂点たる音 どん底である音 そこに向かってゆくフレージング。
     その頂点やどん底の音は存在感がほしい。




昔 絵を習ったときに デッサンで先生が

「 一番明るいところと 一番暗いところを よく見て定めること。 」
「それは ひとつずつしかないから」

とおっしゃったこととリンクする。



 











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だんだん分かってきた
2015-10-14 (水) | 編集 |
自分の本番動画を観察して、いろいろ気づいた事をもとに
フォームあれこれ改良中なのだが、
ちょっと見えてきた。

ここ何年かというもの、
テレビでも 演奏会でも、ひたすら弦楽奏者(VCに限らぬ。)のフォームを観察し続けて研究してきた。

ここでいう「フォーム」は楽器の構えだけではない。
左手の動かし方、右手(指、手首、腕、関節etc)の使い方、すべてだ。

鎖骨の付け根から指先までが一本のしなやかな線として、連動して動くには。
観察して気づいたことを次々鏡の前で試しては悩む。
 
楽器の角度、エンドピンの長さ、体のどこが接触してるか、
足の角度や向きは?
ネックはどのへん?
弓の持ち方の細かい点、肘の向きは?


・・・・腕がひょろ長い人と短い人ではフォームが違ってくるが、
常に言えることはたぶん、 左ひざと 胸と エンドピンという3点での楽器の支え方。
それから座り方。

M師匠の直近のレッスンで、そんな話になったのだが、
私が「何故か、すごく弾ける日と 全然弾けない日があるんです」 と言ったら
師匠が 「弾けない日ってのは 多分、”座れてない”んだよ」とおっしゃった。

師匠が、師匠のSTARKER氏に言われた事は
「すぐそのまま立ち上がれるように座れ」ということだったそうだ。

なるほど。確かに。

ふんぞり返って座ったら、立てない。
手をつかずに立ち上がれる座り姿勢というのは、少し前傾、
腹筋背筋は弛緩せずに支えている感じ?

その状態で座って、楽器を持つ。

で、 先ほどの「3点」を優先して位置決めをする。

座高が高い人ならネックの位置は低くなるだろうし、 逆なら高くなるだろう。
腕が長い人は肘を下げ気味に弾くかもしれないけど、そうでなければ肘を上げ気味にするだろう。
 
弓の持ち方も私が最近やってるのは 3指と親指が向き合うぐらいの位置で持つこと。
自然と手の甲が進行方向を向くので、力点と支点がコントロールしやすい。


まあ、こんなことを総合的に考えて、鏡を見ながら体の使い方のイメトレをする。
そうすると、鏡のないときも、脳内で自分の弾いているフォームを眺めることが出来るようになる。
 

私は師匠の訓練のおかげもあり、自分の音をかなり聴けるようになってきたと思うが、
皆さんも自分の出してる音に対して、どこまでもシビアに聴くようにしてみてください。

わずかでも雑音が入ったらその元凶を考え、改善を試みる。
音程なのか 移弦なのか、発音なのか、発音した後のボウイングなのかなどなど。

正しい音程は当然のことだ。
倍音が鳴っていれば、響きは増すし、力など入れずとも音はよく鳴って聴こえる。
正しい音程というのはチューナーの目盛りではなく、和音の中での「正しい音程」である。

簡単な例で言えば、
ドミソと弾いたら ソの音を弾いてるときも最初のドの音が脳内に残っているイメージ。
ソを弾いていても、ドとミとの重音が脳内で響いているイメージ。
今弾いてる1音だけしか聞かないのではだめ。
 

こんな感じで追及していけば、どんどん音は改良されると思うよ。







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右手の悩みは続く。
2015-10-06 (火) | 編集 |
動画にとってフォームを観察すると、あれこれ欠点ばかり目について嫌になる。
 
最近また右手に少し悪い癖が出てるのに気が付いた。
それば「手首」。
どうも手首を使いすぎてしまってるみたい。
 
以前にもM先生に、手首が柔らかいこと自体は良い事なのだが手首のスナップを使っちゃダメ、と指導されたっけ。
D先生には、5番のCouranteのレッスンの際に、冒頭のアウフタクトは手首を絶対動かしちゃダメ、と言われたし。
別の先生は、ガンバソナタで速いパッセージ弾いてるところで 「手首がうごいちゃってるような音がしてる」と言われた。


ということで、鏡を取り出して、見ながら弾く。

肩から動かすのではなく、鎖骨から。
肩の力は抜けてること。

それと、弓の持ち方も考え中。

ロシア式、とかいうのがあるらしい。
親指をフロッグの 凹面のあたりに置く。
(私は角のあたりに置いている)

要するにちょっと「深め」に持つ感じかな。
でもって、親指と薬指が向かい合うぐらいの位置関係。
場合によってはこの持ち方の方が効率が良いときもあるのを感じた。
この持ち方だと、いやでも手の甲が斜め前を向く。 
 
まあ そんな風に弓の持ち方ひとつでも色々な流儀があり、
どれが正解という事はない。
色々試してみて、数種類使い分けられるようになったら良いかもね。


手首から、でもなく
ひじから、でもなく
二の腕から、でもなく
肩から、でもなく、
「鎖骨から」。

腕は そこから始まっているのだから。


3年前に階段から落ちてむち打ちをやってから、
整形外科やら整体やら鍼灸院やら、ありとあらゆる分野にお世話になった。
首が良くなってきたと思ったら、坐骨神経痛。
 
解剖学的なレクチャーを重ねて受けることになり、
おかげで腰椎、脊椎、頸椎がどう連なって体を支えてゆくかを大分意識できるようになった。
腕もそう。

私が傷めたのは頸椎の少し左寄りのところで、
左上半身すべてに影響が出ていたのだが、
一番ひどい時期は、左の指先までしびれや痛みが連なっており、
500gの物体も支えられなかった。
手を使う、ということの根本が「首」である、と初めて意識したのだ。

首から指先まで、神経が繋がっている。
指先にかかる負荷は首が支えている。

この意識を生かして、演奏のフォームも見直してゆきたいと思っています。











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重音のエチュード
2013-10-19 (土) | 編集 |
シュレーダー68

2ケ月お休みしていたエチュードを再開。
67番までみてもらっていたので、次は68なのだけど、
億劫で億劫で手を付けてなかったのだが、
レッスンの予約をどうにかとりつけたので、
渋々取り組み始めた。

というか、こんな地味なエチュードなんて、
独学では続かない。
誰かに見てもらう、という足かせ(というか目標)がなければ、
とてもじゃないけれど根気がもたないです。
私、練習マニアじゃないから(そうだと思ってる人もいるみたいだけど)。



しかもロマン派にどっぷり浸かった直後です。
ハイドン(=古典に逆戻り)の再開だって億劫なのに。


しかし、億劫だった理由が「しんどそう」というのは正しくて
「しんどいのは大事なこと」なのも、また正しいようです。

このエチュード、疲れるからやだな、と思ったんですが
私には大事なエチュードである気がする。

この3音の重音オンパレードは、要するに 2弦+2弦の移弦を完全にマスターしないと理想の音が出ないわけだ。
それも色んな手の形を網羅している。


移弦と発音。→右手
和音ごとの精密な音程と押さえ方 →左手

更に ひとつの和音から次の和音に移る時に注目すれば

右手:UPとDOWNの正しい返し(要するに発音がきれいに出来るのとほぼ同義な気がするけど)
左手:音が綺麗につながる、良いシフテイング

何か所か要注意なパターンが見つかり、そういったところで美しい音が連続して出るように注意してさらうことが大変ためになる模様。


ある先生に言われた「指を屈伸する練習」は、なるほど、移弦にしても、
発音にしても、重要だと痛感している。
自分の音の欠点を直すのに、とても役に立つとわかって、
色々試してみているところである。

別の先生が前にレッスンで指摘されたことは言葉が違うけれど、少し出来るようになった今、振り返ると、
要するに、指をしっかり使えば解決する問題だったようだ。
遡れば、2年位前に仙川の老先生のところでバッハの1番プレリュードを弾いた折に
「移弦のときに、指の伸び縮みだけでやるといいんだよ」と言われたんだっけ。
老先生は若いころ誰だか外国の大物チェリストの演奏を間近で見ながら「盗んだ」といっていた。
器用に指をやわらかく、くねくねさせて弾いて見せてくれたっけ。
あれだよ、あれ!
点と点が、いきなり有機的につながって見える瞬間ってあるもんだなぁ。





まあ、そういうわけで疲れるけど良いエチュードなのではないだろうか。

下の方にバリエーションが出ているが、分散和音にした方が私には楽で
やはりデフォルトの重音攻撃が一番大変だと感じた。

一瞬たりとも汚い音が混ざらない事
なめらかに、きっちり発音し、美しく和音が響いて、立派なひとつの曲に聴こえること。

それが目標かな。

(1)下2弦をしっかり鳴らした綺麗な重音
(2)上2弦をしっかり鳴らした綺麗な重音
これがそれぞれきちんと美しく鳴る弾き方を確定できたら
(1)と(2)の間をいかに美しく音楽的につなぐかのMOTIONを分析してみましょう。
 
最近、よく思うんだけど、
物理の得意な頭のヒトは効率よく学習できるんじゃないかな。

結局のところ、基本は「力学」なんだよな。

一番効率よくエネルギーが伝播する動きが頭でもわかってないといけない感じ。


ブランコを思い描いてみてください。

最初の一押しは力がいる。
しかし慣性の法則?  一度動き始めてしまうと、自動運動のようになって
ほんの少し補助するだけでよくなる。

弦を鳴らすとき、最初に弓の毛がしっかり必要十分な端緒を与えればよく、
(過大でも過少でも音は損なわれる)
いったん鳴りだした弦を扱うのは楽だ。
鳴ってない弦の上でポジション移動すると音に隙間ができやすいし。


大事なのは、最初のきっかけを如何に理想的に与えるか。
弓の角度。圧力。弦に対してどの方向に引くか。
駒から見た上下のどのあたりの位置で弾くか。


弦に対して弓の毛が90度に当たってまっすぐ横にひくのと、
斜めにずれながらひくのとでは、
もちろん前者の方が鳴らす効率がよい。
斜めにずれながらでは、振動しようとする弦を、毛が邪魔する感じになりやすい。
 
でも、戦略的に斜めに弓をずらして弾くことはある。
そういう音色を狙っているとき。
あるいは力は変えずに、位置を下にずらす=弦の長さが徐々に長くなるので音量が増す
あるいはその逆、
という効果を狙ってするとき。

でも基本を学ぶときは常に、弦に対して弓はまっすぐに引く。


ところで、駒はカーブしている。
なので、当然ながらA線とC線では、それぞれに直角に弓を当てるためには腕の角度が異なる。
自分の側から見るとわかりにくいためか、
弓がまっすぐに引けてない人は多い。


鏡も真正面ではわかりづらいので、
右斜め前、左斜め前にそれぞれ置くとよい。
この時鏡はなるべく垂直に立てること。
傾いていると、わかりづらい。

手間暇かける覚悟のあるひとは、たまにでいいのでビデオチェックしましょう。
 


もうひとつ、
弓がまっすぐにきちんと当たっているときの音と、そうでないときの音を
耳で聴き分けられるように。


こういうことは基本的なことだけど、先生だれもが言ってくれるわけではないようです。
























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Schumann Intermezzo (from F.A.E. Sonata)
2013-09-20 (金) | 編集 |
今日は右手がピタっと弓にハマる日でした。

存在するのはVnの動画ばかりですが、
テンポ設定はともかくもフレージングなどの参考にはなると思い、
片っ端から分析してみました。


11小節目の4拍目で少しためて 12のピアノからテンポ復帰、
23に入る前の22をritぎみにして ブレス、23から入り直す感じ

36はやはり我々が思ったように ゆっくり入り直す感じに弾いてる人がほとんど
38小節目のDynamicsの「謎」ですが、
(ピアニストと悩んでたんです。譜面上は 36のPから40の3拍目までfはないのだが、フレーズ的にどうしても38を頂上にして盛り上がりたくなるぞ、どうしようか、と)

いくつかの良さげな演奏を観察したところ、
音量的には確かに譜面通り、フォルテにはせず
盛り上がりつつ37でほんの少しrit 気味にためて、
ブレスして入り直す感じに弾いてるなぁ。
なるほど。
必ずしも音量ではなくフレージングと弾き方、音色で 印象を強める感じ。

ピアノのレッスンでよく師匠に言われるパターンだ。
「音量」ではなく弾き方で,というアレかぁ。
そういう意味では我々の感じ方が間違っているわけでもないのか。


そのあとの40のフォルテも音量的フォルテの印象ではないなぁというのが感想。

音量的に弦が強くクライマックスになってるのは19から22までかなぁ。

などなど。




合わせて、いくつかのBOWINGも観察して考えました。

やりにくいと違和感を感じていたのは手許のIMCのBOWINGのせいかな。
どうもこの通りにすると、あちこち気持ち的に引っかかる。

というわけで、動画がないものは、耳でよく聴いて、
動画があるものは目で見て、いくつかのパターンを分析。

自分なりに、腑に落ちるBOWINGを考えている最中です・・・

フレージングのイメージは少しまとまってきたんだけど。


でもね。ViolinとCelloは移弦の感覚が全然違うし
シフティングだって距離が違うからね。
弦の発音、反応の速さもまるで違うからね。
 
フレージングだって多少変わってくると思います。


Violinほど軽やかにはいきませんわ。。。


さて 22-23は留守をします。
だから練習もお休み。
せいぜい聴いてイメトレします。


タブレットでYouTube聴くとバッテリーの消耗が早いんだよね・・
MP3に落として外部SDに入れて聴こうかな。
その方がバッテリを節約できそう。





そういえば工房から連絡があり
春先に頼んでいた、新しい「ペグ」がようやく出来て
イタリアから持ち帰ったとのことでした。

ほんとにイタリア人という人達は…(呆)

2日ぐらい作業にかかるというので
本番が終わらないと交換できないかなぁ。



ペグが変わったらやっぱり音も変わるのかしら?










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